コラム・動画配信

2025/09/03

運気を上げるための四つのポイント 佐々木洋(花巻東高等学校硬式野球部監督)

 私はずっと「おまえは運がいい、運がいい」と言われ続けているんですね。「菊池雄星を獲得できて運がいい」とか「棚ボタで選抜に出て準優勝した」とか言われてですね、前は「俺だって努力しているんだ」とムッとしていました。
 でも最近、運というのは、運をつかむために自らをコントロールしている人のもとにしか来ないんだなと分かって、素直に喜べるようになりました。
 では自分の何をコントロールしているかというと、一つは言葉です。
 二つ目は一緒にいる人。親は選べませんが、友人は選べますよね。あるいは自分の意思で誰にでも会いに行って刺激を受けることができるわけです。
 三つ目が表情、態度、姿勢、身だしなみ。二つ目にも通じますが、チャラチャラした格好をしている子はやはりそういう友達と一緒にいます。
 また野球でも逆転されてシュンとしたり、点を入れて大騒ぎしているチームにはあまり脅威を感じないんですね。逆に負けている時に笑顔でファイティングポーズとかが出るチームって怖いなと思う。特に監督が不安になったりすると一瞬でチーム全体に伝染しますから、表情、態度のコントロールは常に心掛けています。
 そして最後はやっぱり感謝と謙虚さですね。とにかく敵をつくらず、味方をつくることが運を呼び込んでくると思います。
 ・・・・彼(菊池)は例えばゴミが落ちているのを見ると「神様が自分を試している」と思うと話していました。そうやって、いつも神様が自分を見ていると思っているんです。
 ・・・・態度が横柄だったり、悪口ばっかり言っているチームは人がどんどん遠ざかっていきます。謙虚にしていると味方が増え、その人たちに感謝の気持ちを伝えると、さらに応援してくれるようになる。何をやってもツイている人と、何をやっても空回りする人の差はこの四つではないかと思っています。
   (致知出版社 1日1話 読めば心が熱くなる365人の仕事の教科書 より引用)

 少し前に購入した本ですが、365人の話が載っているため、机の前に置いて、自分を冷静にさせるために時々開いたりしています。
 気持ちがすさんだり、自暴自棄になったり、怒りが込みあげてくる場合は誰にでもあることです。しかし、そんな時の経営者は、冷静さを失い、怒りを持って取り組んでいたりするため、まわりの社員に適切に指示・判断が伝えられない状態であるはずです。
 逆に、社員が冷静さを失い反抗する表情や態度が見られるような場合、社員の無気力さの表情や態度が見られる場合には、社員自身の見える視野が恐ろしく狭くなり、自分中心の視点でしか物事が見られない状況になってしまうような気がします。
 会社はひとつのコミュニティであり戦闘集団でもあります。同じベクトルをそろえることができれば組織としては強くなります。
 そのためにも①言葉は言霊、言葉を大切にする。②一緒にいる同僚との対立はもったいないと思う。③自分勝手な表情態度が同僚の協力体制を壊してしまう。④そして、謙虚さと感謝が味方をつくっていく。その習慣がツキをつくると信じる行動となり、変化を繰り返す今の時代を乗り切るには結局近道となると思います。
所長による経営随想コラム R0709号

お問い合わせ

決算・確定申告や無申告・期限後申告における申告書の作成や税務調査の立会い依頼、事業承継や相続についてのご相談、
顧問税理士(税務顧問)をお探しならりんく税理士法人までお問い合わせください。

電話でのお問い合わせ
0566-48-1671 (平日 9:00~17:30 / 土・日・祝 休業)

FAXでのお問い合わせは 0566-48-1675