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2025/10/09
社員が互いに助け合う組織
私はこれまでに1,411社(2025年6月現在)の人事制度構築の支援をしてきましたが、そのすべての経営者が「最も優秀」と評価する社員像は共通しています。それは、
成果を上げるだけではなく、成果を上げるやり方を他の社員に教える社員 です。
なかなか教えている社員がいないというのが、多くの経営者の悩みでもあります。それは、社員の成長基準に「困っている他の社員に教えた社員が最も優秀である」と入れることで解決できます。5段階で評価する成長シートで「他の社員に教えることが最高評価(5点)になることが分かった瞬間から、騒がしいほど社員が他の社員に教えるようになり、困っている社員はいなくなりました」という報告を何度も聞いています。
つまり、経営者が「他の社員に教えた社員を評価する」と口で言っても、社員は具体的にその評価される内容が約束されていなかったために、今まで教えていなかったのです。
困っている社員を助け合う組織は、常に人間関係が良い組織であることは想像に難くないでしょう。すべての社員がスキルアップし、会社の業績を継続的に上げられるような組織風土になったともいえます。
人間関係が良くないことで社員が辞める会社は、継続して業績を上げることはありません。このことに早く気がつき、教える社員を最も高い評価にしましょう。
松本先生の新刊本から引用しました。教え合う組織風土への推奨は、松本先生の持論です。
時代の変化が従来にも増して著しいと感じる昨今の中、業績が急変する会社も少なくないですね。そして社員にとっては、働き方改革、パワハラ問題があり、人手不足が重なり、年齢を超えた社員間のコミュニケーションがますます難しくなってきていると感じる会社も増えているように思います。
もっと生産性を上げろ、M&Aだ、ロボット化だ、AI化を進めろ、そう指示を出されることもあるかも知れませんが、こんな変化の時代だからこそ、現在の社員のモチベーションを上げることができれば、中小企業にとって実は最も効果的ではと感じます。
そんなことができれば苦労はしないと言われるかも知れません。しかし多くの中小企業を見ていて、社員のモチベーションが低い会社の業績はやはり悪く、低くない会社は、業績も悪くない、明るい印象を感じてます。社員にとって、働きがいがある会社は定着率も高いし、定着率が低くなると熟練度も低下し生産性が落ちてくるのだと思います。
中小企業の給与水準を大手企業ほど上げられない中で、どう既存社員の生産性を上げていくのか。「個人個人が成長を実感できる仕組み」が答えのひとつであるようにも思います。
その意味において、筆者は中小企業経営者に対し提言をされているのだと思います。 「いい会社とは、出世競争がなく、社員が元気にお互いを助け合いながら一緒に成長し、その結果として業績が向上することで賃金が増える会社です」と。
成果を上げるだけではなく、成果を上げるやり方を他の社員に教える社員 です。
なかなか教えている社員がいないというのが、多くの経営者の悩みでもあります。それは、社員の成長基準に「困っている他の社員に教えた社員が最も優秀である」と入れることで解決できます。5段階で評価する成長シートで「他の社員に教えることが最高評価(5点)になることが分かった瞬間から、騒がしいほど社員が他の社員に教えるようになり、困っている社員はいなくなりました」という報告を何度も聞いています。
つまり、経営者が「他の社員に教えた社員を評価する」と口で言っても、社員は具体的にその評価される内容が約束されていなかったために、今まで教えていなかったのです。
困っている社員を助け合う組織は、常に人間関係が良い組織であることは想像に難くないでしょう。すべての社員がスキルアップし、会社の業績を継続的に上げられるような組織風土になったともいえます。
人間関係が良くないことで社員が辞める会社は、継続して業績を上げることはありません。このことに早く気がつき、教える社員を最も高い評価にしましょう。
(社員の稼ぐ力を高める能力開発人事 松本純市 日本経営合理化協会出版局より引用)
松本先生の新刊本から引用しました。教え合う組織風土への推奨は、松本先生の持論です。
時代の変化が従来にも増して著しいと感じる昨今の中、業績が急変する会社も少なくないですね。そして社員にとっては、働き方改革、パワハラ問題があり、人手不足が重なり、年齢を超えた社員間のコミュニケーションがますます難しくなってきていると感じる会社も増えているように思います。
もっと生産性を上げろ、M&Aだ、ロボット化だ、AI化を進めろ、そう指示を出されることもあるかも知れませんが、こんな変化の時代だからこそ、現在の社員のモチベーションを上げることができれば、中小企業にとって実は最も効果的ではと感じます。
そんなことができれば苦労はしないと言われるかも知れません。しかし多くの中小企業を見ていて、社員のモチベーションが低い会社の業績はやはり悪く、低くない会社は、業績も悪くない、明るい印象を感じてます。社員にとって、働きがいがある会社は定着率も高いし、定着率が低くなると熟練度も低下し生産性が落ちてくるのだと思います。
中小企業の給与水準を大手企業ほど上げられない中で、どう既存社員の生産性を上げていくのか。「個人個人が成長を実感できる仕組み」が答えのひとつであるようにも思います。
その意味において、筆者は中小企業経営者に対し提言をされているのだと思います。 「いい会社とは、出世競争がなく、社員が元気にお互いを助け合いながら一緒に成長し、その結果として業績が向上することで賃金が増える会社です」と。
所長による経営随想コラム R0710号