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2024/01/09

経営理念は自己認識

 経営理念がなぜ大事かというと、それが全ての判断の「出どころ」、「個性の源泉」となるからです。経営理念は人間でいうところのポリシー(=自分の考え=どうしたいか)。ポリシーがない人って「何でもアリ」なわけで、何をするかわからない。信用できない。最終的には「儲かれば何でもアリ」ということになってしまう気がする。視点がどうしても短期的、部分的、外因的になる。
 結果、周りや他人がやってることが気になって仕方がない。すぐ真似したくなってしまう。そうしないと不安で不安で仕方がない。全力で「正解」をリサーチして、全力で合わせに行く。
 それがないと「判断がブレる」「判断ができない」。そういう意味で経営理念は「自己認識」だと思います。自社が、「何が好きで、何が嫌いか」。「何をやり、何をやりたくないか」。自己認識が深ければ自分が何をやりたいのかよくわかるわけで、自社の打ち手も自ずと見えてきます。
 デライトには「楽しんでる人最強説」という言葉があって、何事も「己を知り、楽しんでる人にはかなわない」「楽しんでる人は無敵モードにある」と考えています。
       (クックマートの競争戦略 白井健太郎著 ダイヤモンド社 より引用)

 2024年も明けました。今年は今まで以上に変化する経営環境が予測されます。
 そんな不透明さを感じる時代だからこそ、ブレない経営のためによく言われる、経営理念・経営ビジョンが大切という言葉。人の採用にもこれが重要であり、慌てて借り物でも作成しようとするようでは、ほんとにブレない経営になるのだろうかと感じるものでもあります。デライトとはこのクックマートを経営する会社名なんですが、経営理念についてこうも述べています。
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 【よって自己認識の起点たる経営理念は非常に大事。それがないと、ただぼんやり生きる、流されて生きる、みたいになってしまう。「みんなはそういうけど、俺はこう思うんだよね!」「こっちの方が好きなんだよね!」「こうじゃないと嫌なんだよね!」という「強烈な意志」「自己認識」が経営理念の本質だと思います。そしてそれに賛同して「そうだ、そうだ!」と集まってくる人でやるのが強い会社。合わない人は自分のポリシーと近い会社を見つけて入ればいい。人間関係と同じ。あくまで自由意志、独立自尊。】
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 経営者のみならず社員にとって、不安になったり迷ったりするときに立ち止まって確認できる原点、実はどんな会社でも実際にはあるはず。会社には、変化させなければいけない部分と変化してはいけない部分とがあり、経営理念は後者のはず、悩んだときに何度も乗り越えてこれたからこそ実際にはあるはずです。
 今だからこそ、改めて「簡単な言葉」で真剣に考えてみませんか。我が社のポジションニングもはっきりし、組織としての強さも出てくると思います。
 デライトでは、「DELIGHT!(楽しむ!楽しませる!)」が原点のようです。
所長による経営随想コラム R0601号

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