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2024/06/06

リーダーとしての人間力を磨く 「今日、社長いる?」と聞かれるような社長

 私が会社で現職の代表をやっておりましたとき、心がけていたのは、社長は一番上のことと、一番下のことをやっていればいいということでした。
 真ん中のことは社員を信頼してみなまかせておけばいい。そのほうが会社がうまく回ります。一番上のこととは、会社が周りに迷惑をかけるような経営をしないこと。つまり企業の存在意義の根本にかかわるようなことです。これに反することがあれば、徹底して口を出します。
 一番下のこととは、いうまでもなく、掃除や在庫管理など細々とした用事です。下のことをやってこそ見えてくるものがあります。
 代表をやっていたときも、私が汚い恰好をして掃除をしているものですから、初めて来た人から「今日、社長いる?」と聞かれるのです。私は涼しい顔で「はい、来てますよ」と答えておいて、そのあと社長室でお待ちしています。入ってきたお客さまはびっくりです。
 そういえば、こんなこともありました。お盆のものすごく暑い日中に、私が会社の前で一人で掃除をしていました。女性が二人通りかかって、「こんな日も掃除をするんですか?」と驚くのです。
「はい、きれいにしておかないと気持ちが悪いので」と言うと、「そうですか。下の人は大変ですね」と言います。私は笑いをこらえながら、「ええ、うちは上がうるさいものですから」と涼しい顔でお答えしました。
リーダーは、上のことばかりしていては、見えるものも見えてきません。周りからいつも「偉い人」と見られてしまうと、学べることも学べないのではないでしょうか。
 自分が上に立っているからと思うと間違えます。「今日、社長いる?」と聞かれるくらいがちょうどいい。人間力を磨きたかったら、一番下に立つ謙虚さを忘れてはいけません。上に立つ者ほど”実るほど頭を垂れる稲穂”にならないといけないと思います。
  (横田南嶺、鍵山秀三郎著 二度とない人生を生きるために PHP研究所 より引用)

 ある経営者から頂いた本でした。経営者の生き方で、簡単なようでやれない事です。
 意識しなければ、実践はできません。また、実践したことのある方にしかその価値もわかりません。
 今までの経営の延長の中で、まるでうまくいかない、どうしようもない、そんな悩みや諦めを聞くようになりました、しかし答えは見つかりません、でもこれも事実なんでしょう。
 経営環境の激変が、業界の常識を変え、経営スタイル、経営戦略を変える時代です。
 悩み諦める前に、最も手軽に気づきを得る方法が、「一番下のこと」の実践でしょう。
  一番下のこととは、「顧客に近い環境」と「現場で起きる事実」の把握です。得るものも大きいと思いませんか。
 「一番上のこと」を実践するためにも「一番下のこと」をやってみませんか。
所長による経営随想コラム R0606号

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