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2022/10/06

経費節減病

~「経費節減病」というのは、多くの会社で繰り返しかかる病気であり、
不景気や業績低下時に重症となる。~

・・・費用は、単に経費という観点から見るのでなくその特性の分析から出発しなければならない。
 そのために、費用をその投入対象にしたがって、日常の繰り返し仕事の管理に使われる「管理的費用」、「今日の収益」をあげるために使われる「販売促進費」、「将来の収益」をあげるために使われる「未来事業費」の三つに分類し、考え方を整理することが大切であり、それぞれの活動に対する基本的な方針を決め、推進することこそ、成果をあげる重要な態度である。
 そして中小企業の大部分では、管理的費用は過大であり、販売費と未来事業費はおそろしく少ないのである。このことは、事業の経営は企業の内部を管理することだと思いこんでいる証拠である。
 事業の経営は内部を管理することではなくて、市場と顧客に対する活動なのであるという、正しい認識をもってもらいたいのである。

(日本経営合理化協会 一倉定の社長学第5巻「増収増益戦略」より引用)

 アフターコロナの環境で、多くの変化が起き始めている最中、重要な材料入手が進まず受注残のみ積上がっている製造業の会社も多々見られます。当然に利益は急降下であり、そんな会社では、経費節減の号令が聞こえてきそうです。
 経費削減というと、現場担当者にとっては削減予算額のみが提示されたりするため、削減しやすいものから手を付けてしまおうとするでしょう。削減しやすい経費とは、「明日の商品・将来の収益」にかかる費用だったりで、直近の影響が少ないため、これらを真っ先に対象にしてしまう恐れがあるはずです。
 変化していく時だからこそ、未来費用は削ってはいけないし投資も行っていかなければならない。削減するのは、慣習として続けてきた費用や現状不要と判断し見直す費用です。これらは内部管理費として区分されるものであり、その管理手法や管理する道具が大きく変化してきたため、現在経費削減のネタの宝庫にも繋がる領域となっている状況にあります。
 筆者の言われる「三つの費用」に先ず区分けし、市場と顧客に対する活動費は大切にし、内部管理費を積極的に削減や見直しをかける、今はそんな時期でもあるように感じます。
 会社の新たなステージを迎える準備が今なんです。何でも経費削減という誤った指示にならない方針が重要です。

所長による経営随想コラム R0410号

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