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2026/03/30

整理整頓と戦略、戦術の関係

 環境整備は、次の5つです。整理、整頓、清潔、礼儀、規律。
 なかでも、環境整備本来の「儲かる現場をつくる」という目的から考えた場合、最も重要なのは、整理と整頓。特に整頓と、私は考えます。
 整理とは、モノの要否を判断して、不要なものを捨てることです。これを経営に置き換えれば「戦略」です。経営判断において重要なのは、「新しいことを始める決断」ではありません。「今までしてきたことをやめる決断」です。儲けが薄くなった商品の取り扱いを中止する決断です。多くの経営者が、「儲かりそうなこと」に、たくさん手を出しては、すべてを中途半端に続けて、社員を疲弊させます。
 いろいろな分野に挑戦すること自体は、素晴らしいことです。そうして手痛い失敗も多く経験しなくては、儲かる事業を見つけることはできません。
 ただ、芽が出ないと分かったものは、早々にきっぱり捨てなければなりません。資金も労働力も、経営資源はすべて有限です。まして、私たちのような中小企業ならなおさらのこと、経営資源は限られています。自社の強みが生きそうな事業が見つかったら、ほかを捨ててでも経営資源を集中投下する。
 これほどまでに重要な「捨てる決断」を、毎日、繰り返し練習できるのが、「モノの整理」です。 
       (小さな会社の儲かる整頓 小山昇著 日経BP社より引用)

 イラン攻撃・ホルムズ海峡をめぐる問題の影響、AIの急激な進化があり、経営環境にも急激な変化がもたらされ始めています。
 そんな現在、中小企業の経営者は先ず何をすべきでしょうか。
 新しいAIに取り組む?、新たな経営コンサルを探す?、評判のいい経営セミナーで真面目に勉強をする? そんな右往左往する前に、目の前の問題に目を向けることが先ず大切ではないでしょうか。そして必要なことは、我が社も自分も、環境変化に合わせた変化を決断し実行していくことだと思います。
 では何を変化していったらいいのでしょうか。
 そのために「環境整備」の、特に「整理」を実施することが戦略に有用と述べています。
 やめるものを決めることが頭を整理することに繋がるはずです。そんなことかと思われるかもしれませんが、やめる決断も大変な意思決定です。方針の追加追加では部下はたまったもんではありません。方針の変更には、捨てる決断からはじめる習慣が効果的な指示になるはずです。
 さらに筆者は、整頓についてもこう説明しています。
 一方、整頓とは、モノをそろえることです。所を定め、置き方を工夫する。これを経営に置き換えれば、一戦術です。戦術を考える練習を、毎日繰り返せるのが、モノの整頓です。
 整理整頓をはじめ、環境整備には、商売の基本がすべて詰まっています。
所長による経営随想コラム R0803号

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